2007/02/13

石焼だ

どうしても
 石焼ビピンパが食いたかった
 しかし街の食堂はお昼時だというのに人気もまばらで
 ハングルで書かれた食堂の看板では
 いったい何の食堂なのか皆目見当がつかない・
 しかし他にも食べたい物があるので
 この昼食しかチャンスがない
 俺は食堂ドアを片っ端から開けてたづねあるいた
 「トクソビピンパ イッソヨ~??」
 30件ほどまわって諦めかけたころ
 出前のバイクが走っていた
 ほとんどの店が空っぽだったので
 わざわざ出前を頼まれるという事は人気店なのではないかと
 思い日中だというのに氷点下の街をバイクを追って走った、
 出前の親父は素手で出前籠を握っていた
 俺だったら二分で凍傷だ・・・
 読みは当たった・
  「トクソビピンパイッソヨ~??」
 一瞬の静寂のあと
 「トクソビピンパ いっそよ・いっそよ」と返事が返ってきた僕はペンキ職人たちの中の席に座った。
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