どうしても
石焼ビピンパが食いたかった
しかし街の食堂はお昼時だというのに人気もまばらで
ハングルで書かれた食堂の看板では
いったい何の食堂なのか皆目見当がつかない・
しかし他にも食べたい物があるので
この昼食しかチャンスがない
俺は食堂ドアを片っ端から開けてたづねあるいた
「トクソビピンパ イッソヨ~??」
30件ほどまわって諦めかけたころ
出前のバイクが走っていた
ほとんどの店が空っぽだったので
わざわざ出前を頼まれるという事は人気店なのではないかと
思い日中だというのに氷点下の街をバイクを追って走った、
出前の親父は素手で出前籠を握っていた
俺だったら二分で凍傷だ・・・
読みは当たった・
「トクソビピンパイッソヨ~??」
一瞬の静寂のあと
「トクソビピンパ いっそよ・いっそよ」と返事が返ってきた僕はペンキ職人たちの中の席に座った。
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